薬剤師国家試験 第105回 問120
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健康な成人における糖質の消化・吸収過程について、消化管における糖質 の消化のプロセス(図 1 )、小腸粘膜上皮細胞におけるグルコースの輸送過程(図 2 )及び糖尿病治療薬アカルボースの構造式(図 3 、30 ページ)を示した。以下 の問いに答えよ。 でんぷん デキストリン 酵素A マルトース ラクトース 酵素C 酵素B グルコース グルコース ガラクトース 図 1 消化管における糖質の消化のプロセス 管腔側 グルコース 輸送体D 小腸粘膜 上皮細胞 グルコース イオン2 輸送体F 輸送体E イオン1 毛細血管側 図 2 小腸粘膜上皮細胞におけるグルコースの輸送過程 28 小腸粘膜上皮細胞における糖の輸送過程に関する記述のうち、正しいのはどれ か。2つ選べ。
正解と解説
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輸送体Dは、細胞内外の Na+ の濃度勾配を利用して、グルコースを細胞内に取り込む。 / 輸送体Fは、ATP の加水分解により得られたエネルギーを利用して、K + (イ+オン1)を細胞内に、Na (イオン2)を細胞外に輸送する。29
小腸粘膜上皮細胞の管腔側に存在する輸送体D(SGLT1)は、細胞内外のNa+濃度勾配を利用した二次性能動輸送によりグルコースを細胞内に取り込むため選択肢2は正しい。毛細血管側の輸送体F(Na+,K+-ATPase)はATP加水分解のエネルギーを用いてNa+を細胞外に、K+を細胞内に汲み出しNa+勾配を維持するため選択肢5も正しい。ガラクトースも単純拡散ではなくSGLT1を介した能動輸送で取り込まれ、輸送体Dはマルトースではなく単糖のグルコース・ガラクトースの輸送体であり、輸送体E(GLUT2)はATPを使わない促進拡散でグルコースを毛細血管側へ輸送するため、選択肢1・3・4は誤りである。