薬剤師国家試験 第105回 問255
255 / 345
55 歳男性。10 年前に高血圧を指摘され、 5 年前からニフェジピン徐放錠 を服用している。血圧は良好にコントロールされていたが、最近は軽い胸痛を感じ ることがあった。 1 週間前、出勤で階段を上っているときに胸部激痛と背部痛が出 現し、冷や汗と呼吸困難、意識障害も生じたため救急搬送された。 冠動脈造影検査にて左前下行枝の高度狭窄が認められ、心筋梗塞と診断された。 直ちにカテーテル治療により薬剤溶出ステントが留置された。 身体所見:体温 36.3 °C、血圧 145/90 mmHg、脈拍 75 回/分、呼吸数 15 回/分 現在、以下の処方薬による治療を受けている。 (処方 1 ) クロピドグレル錠 75 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) アスピリン腸溶錠 100 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 7 日分 (処方 2 ) ニフェジピン徐放錠 40 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 7 日分 しかし、血圧コントロール不良のため、降圧薬の追加について医師より薬剤師に 相談があった。 前問で推奨された薬物の 1 つ(薬物Aとする)を追加して治療を行っていたが、 狭心症発作を起こした。そこでジルチアゼムが追加処方されたが、徐脈が起きたた め、ジルチアゼムとの相互作用を疑い薬物Aを中止した。中止した薬物Aの作用と して正しいのはどれか。1つ選べ。
正解と解説
表示する
心筋アドレナリン b 受容体遮断110
ジルチアゼム(Ca拮抗薬)との併用で徐脈をきたした薬物Aはβ遮断薬であるメトプロロールであり、心筋のβ1受容体を遮断することで陰性変時作用・陰性変伝導作用を示すため、同様に房室伝導を抑制するジルチアゼムとの併用で高度徐脈をきたしたと考えられる。