実務
薬剤師国家試験 第105回 問266
266 / 345
68 歳男性。狭心症。かかりつけ医を受診し、定期的に処方 1 の薬剤を服用 している。来局時の聞き取りにより、この患者は最近、他の医療機関で非小細胞肺 がんと診断され、エルロチニブ塩酸塩錠による化学療法の実施が予定されていると のことであった。 (処方 1 ) アスピリン腸溶錠 100 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) エソメプラゾールマグネシウム水和物カプセル 20 mg 1 回 1 カプセル( 1 日 1 カプセル) ビソプロロールフマル酸塩錠 5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 28 日分 薬剤師は、かかりつけ医に化学療法に関する聞き取りの内容を伝え、処方変更に ついて提案した。その内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
正解と解説
表示する
正解 2
エソメプラゾールマグネシウム水和物カプセルを中止する。
エルロチニブはCYP3A4で代謝される薬剤であり、その溶解・吸収は胃内pHの影響を受けやすく、プロトンポンプ阻害薬による胃酸分泌抑制で吸収が低下し血中濃度が下がることが知られている。そのため化学療法開始前にエソメプラゾールの中止が提案される一方、アスピリンやビソプロロールはエルロチニブの体内動態に直接影響しない。