実務
薬剤師国家試験 第106回 問273
273 / 345
62 歳男性。15 年前に糖尿病と診断され治療を続けてきたが、血糖値のコ ントロールは不十分で、下肢の潰瘍の治療目的で入院した。入院中に発熱と呼吸困 難、咳を訴え、喀痰検査より MRSA 感染症と診断され、バンコマイシン塩酸塩に よる治療を実施することになった。 (身体所見及び検査値) 体重 60 kg、身長 170 cm、ALT 23 IU/L、AST 18 IU/L、 eGFR 24 mL/min/1.73 m2、HbA1c 9.2%(NGSP 値) この患者におけるバンコマイシンの治療薬物モニタリング(TDM)及び治療上 の注意に関する記述として、適切なのはどれか。2つ選べ。
正解と解説
表示する
正解 2, 5
消失半減期が延長しているため、反復投与による血中濃度の上昇に注意する。 / 下肢潰瘍に対する抗真菌薬治療を行う場合、アムホテリシン B との併用は腎障害の危険性が高まるため避けることが望ましい。28
腎機能低下(eGFR24mL/min/1.73m2)によりバンコマイシンの消失半減期が延長しているため、反復投与により血中濃度が蓄積しやすく注意が必要である。また腎毒性を有するアムホテリシンBとの併用は腎障害のリスクを相乗的に高めるため、可能な限り避けることが望ましい。