実務
薬剤師国家試験 第107回 問306
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60 歳男性。息切れ、倦怠感が継続するため検査したところ、フィラデル フィア染色体陰性の急性リンパ性白血病と診断され、以下の化学療法を施行した。 担当薬剤師が患者から「手や足がピリピリとしびれ、物がつかみづらい」との訴え を受け、副作用が疑われた。 医薬品名・投与量 投与経路・投与時間 投与日 シクロホスファミド水和物注射用 点滴静注( 3 時間) 1 日目 1,200 mg/m2 + 生理食塩液 250 mL ダウノルビシン塩酸塩注射用 60 mg/m2 + 点滴静注( 1 時間) 1 日目 生理食塩液 100 mL ビンクリスチン硫酸塩注射用 1.3 mg/m2 点滴静注(10 分) 8 、15、22 日目 + 生理食塩液 50 mL L–アスパラギナーゼ注射用 3,000 IU/m2 + 9 、11、13、16、 点滴静注( 2 時間) 5 %ブドウ糖注射液 500 mL 18、20 日目 1 ~21 日目以後 プレドニゾロン錠 60 mg/m2( 1 日量) 1 日 2 回 朝昼食後 漸減 この化学療法で用いられた医薬品のうち、この患者が訴えた症状を引き起こす可 能性のあるのはどれか。1つ選べ。
正解と解説
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正解 3
ビンクリスチン
ビンクリスチンは微小管重合を阻害することで細胞分裂を抑制する抗がん薬であり、軸索輸送障害を介した用量依存性の末梢神経障害(しびれや巧緻運動障害)を高頻度に引き起こすことが知られている。シクロホスファミドは出血性膀胱炎、ダウノルビシンは心毒性、L–アスパラギナーゼは膵炎や凝固異常、プレドニゾロンは高血糖などが特徴的な副作用であり、末梢神経症状とは結びつきにくい。