病態・薬物治療
薬剤師国家試験 第107回 問297
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54 歳男性。既往歴なし。咳と嗄声が継続していたが、血痰を認めたため近 医を受診した。胸部 X 線で右肺腫瘤を指摘され、総合病院呼吸器内科を紹介受診 した。精査の結果 cT2N3M1b Stage IV A の非小細胞肺がん(腺がん)と診断され た。パフォーマンスステータス(PS) 1 。治療薬選択にあたり、遺伝子検査が実 施された。EGFR 遺伝子変異(陰性)、ALK 遺伝子転座(陰性)、ROS1 遺伝子転 座(陽性)、BRAF 遺伝子変異(陰性)、PDL–1 F 50%。 患者に喫煙歴はなく、機会飲酒のみ。就学中の子供がいるため、外来通院治療を 希望している。 11 この患者の病態及び治療に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
正解と解説
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正解 2, 4
他臓器への遠隔転移がある。 / 子供と一緒に散歩することができる。
Stage IVAのM1b分類は遠隔転移を意味し、実際に他臓器への転移を伴う進行病期であるため手術による根治は望めない。パフォーマンスステータス1は軽労作が可能な状態を示すため、子供と散歩する程度の日常生活動作は可能と判断できる。PSAは前立腺がんの腫瘍マーカーであり肺がんの評価には用いず、ROS1遺伝子転座は腫瘍細胞に生じた体細胞変異であって生殖細胞系列の変異ではないため子孫には遺伝しない。