生物
薬剤師国家試験 第109回 問216
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54 歳女性。数ケ月前より、咽頭痛及び頸部リンパ節腫脹を認めた。精査の 結果、悪性リンパ腫(びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫)と診断され、初回治療 として R–CHOP 療法を開始するために入院となった。 化学療法施行前に B 型肝炎ウイルスのスクリーニング検査を実施したところ、 次の検査結果であったため、以下の処方が開始となった。 (検査結果) HBs 抗原(-)、HBc 抗体(+)、HBs 抗体(+)、 HBV–DNA 量25 IU /mL(基準値 20 IU/mL) (処方) エンテカビル錠 0.5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 就寝前 7 日分 21 この患者の B 型肝炎ウイルス関連検査結果に関する記述のうち、正しいのはど れか。2つ選べ。
正解と解説
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正解 1, 3
HBs 抗原は、エンベロープに含まれる抗原であり感染の指標となる。 / この患者の HBs 抗体を 6 ケ月後に再測定して陽性であっても、B 型肝炎ウイルスキャリアとはいえない。
HBs抗原はHBVのエンベロープに存在する表面抗原であり、その陽性は現在の感染を示す指標となる。本症例はHBs抗原陰性・HBc抗体陽性・HBs抗体陽性という既往感染のパターンを示しており、経過観察でHBs抗体が陽性のまま推移してもそれ自体はHBVキャリア(持続感染)を意味しない。ワクチン接種で陽性化するのはHBs抗体のみでHBc抗体は陽性化しないため2は誤りであり、HBV-DNAはウイルス粒子由来の遊離DNAを定量するものであり宿主染色体に組み込まれたDNAを測定するものではないため5も誤りである。