医師国家試験 第115回 問117
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59歳の男性。1時間持続する前胸部痛のために救急車で搬入された。 現病歴 : 1か月前から階段昇降時に前胸部絞扼感を自覚していたが、安静にする と5分間ほどで消失した。本日早朝に前胸部絞扼感で覚醒した。しばらく我慢して いたが次第に増強し、自力で歩けなくなったため救急搬送された。 既往歴 : 5年前から高血圧症で降圧薬を服用している。 生活歴 : 自営業。喫煙は20本/日を39年間。飲酒はビールを500mL/日。 現 症 : 意識は清明。身長168cm、体重82kg。体温36.6°C。心拍数104/分、 整。血圧160/94mmHg。呼吸数24/分。SpO 96%:room air<。冷汗を伴い、四肢 は冷たい。心雑音はないが、奔馬調律を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部 は平坦で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。 検査所見 : 心電図では明らかなST-T変化を認めない。 急性心筋梗塞を疑い、心筋トロポニンTを測定することとした。発症からの時 間経過から感度は60%、特異度は90%であるとする。この患者の検査前確率を 80%と考えたが、結果は陰性であった。 検査の結果は陰性であったが、担当医は病歴や症状から急性冠症候群である可能 性が否定できないと判断し、患者にここまでの状況を説明することとした。 担当医が患者にかける言葉の中で、説明内容に対する患者の理解を確認している ものはどれか。
正解と解説
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「今までの説明で分からないことはありますか」
患者の理解を確認するには、説明内容について分からない点がないかを直接尋ねる「今までの説明で分からないことはありますか」が適切です。希望や意向を尋ねる問いは意思決定や価値観の確認、原因についての考えを尋ねる問いは解釈モデルの把握であり、いずれも理解度の確認とは目的が異なります。理解の確認では、患者自身の言葉で説明してもらうティーチバックも有用です。