病態・薬物治療
薬剤師国家試験 第101回 問187
187 / 345
58歳男性。21歳のとき、統合失調症を発症。その後、精神科への入退院を繰 り返し、昨日、本院に入院。検査の結果、耐糖能異常が診断された。 薬歴として以下の処方が記載されていた。 (処方1) ハロペリドール錠 1mg 1回2錠(1日6錠) 1日3回 朝昼夕食後 14日分 (処方2) オランザピン錠 5mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 14日分 (処方3) フルニトラゼパム錠 2mg 1回1錠(1日1錠) 酸化マグネシウム錠 250mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 就寝前 14日分 (処方4) フルバスタチン錠 20mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 夕食後 14日分 この患者の処方に対して薬剤師が、医師に処方変更を提案するとき、削除を提案 すべき薬剤はどれか。1つ選べ。
正解と解説
表示する
正解 2
オランザピン錠
オランザピンはMARTA(多元受容体作用抗精神病薬)に分類され、体重増加や糖・脂質代謝異常を来しやすいことから、糖尿病患者及び糖尿病の既往がある患者には投与禁忌とされている。本症例は入院時の検査で耐糖能異常が診断されているため、オランザピンは中止し、耐糖能への影響が相対的に少ない他の抗精神病薬による治療の継続を検討する必要がある。フルニトラゼパムや酸化マグネシウム、フルバスタチンは血糖値との直接的な禁忌関係はないため、削除すべきはオランザピンである。