病態・薬物治療
薬剤師国家試験 第106回 問167
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35 歳男性。身長 173 cm、体重 85 kg。父親が糖尿病。既往歴なし。喫煙歴 なし。機会飲酒。会社事務職で日頃より運動不足であり、毎日 1 L 以上の甘い清涼 飲料水を飲用していた。この 1 年間で体重が 3 kg 増加したが、ここ数ヶ月は体重 の減少を自覚している。 7 日前より全身倦怠感、口渇及び多尿を認めたため外来受 診した。受診時の意識は清明であり、血糖値 480 mg/dL、HbA1c 11.0%(NGSP 値)、尿糖(4+)、尿蛋白(-)、尿中ケトン体(3+)であった。 この患者で、血中濃度が顕著に上昇していると考えられるのはどれか。2つ選 べ。
正解と解説
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正解 1, 2
3–ヒドロキシ酪酸 / アセト酢酸
本症例はインスリン作用の著しい欠乏によりケトン体産生が亢進した糖尿病性ケトアシドーシスの病態を示している。脂肪分解が亢進しアセチルCoAから肝臓でケトン体であるアセト酢酸と3-ヒドロキシ酪酸が大量に産生されるため、血中濃度が著しく上昇する。ケトン体はいずれも酸性物質であり蓄積することで代謝性アシドーシスをきたすため、水酸化物イオン濃度が上昇するわけではない。