必修問題
医師国家試験 第109回 問271
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58歳の男性。右上肢麻痺を主訴に来院した。3か月前から右上肢の疼痛としびれ があり、複数の医療機関を受診したが診断に至らなかった。1か月前から右上肢麻 痺が現れ次第に悪化したため自宅近くの診療所を受診し、胸部エックス線写真で異 常陰影を指摘されたため紹介されて受診した。既往歴に特記すべきことはない。喫 煙は30本/日を37年間。意識は清明。身長165cm、体重62kg。体温36.6°C。脈 拍72/分、整。血圧130/102mmHg。呼吸数14/分。SpO 98%(room air)。持参し た胸部エックス線写真(別冊No.11A)と胸部造影CT(別冊No.11B、C)とを別に 示す。 この患者の身体所見として考えられるのはどれか。3つ選べ。


正解と解説
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正解 a, d, e
右上肢内側感覚低下 / 発汗異常 / 鷲 手別 冊No. 11 A、B、C
喫煙歴の多い男性で上肢の疼痛・しびれから麻痺へ進行しており、胸部エックス線での異常陰影と合わせて肺尖部胸壁浸潤癌(Pancoast腫瘍)が考えられます。腫瘍が腕神経叢下位(C8〜T1)を巻き込むため上肢内側の感覚低下と手内在筋の萎縮による鷲手が生じ、傍脊椎の交感神経幹・星状神経節への浸潤でHorner症候群や同側顔面・上肢の発汗異常をきたします。顔面浮腫は上大静脈症候群、嚥下障害は縦隔浸潤による症状で、肺尖部病変の典型像ではありません。