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Certia
必修問題

医師国家試験 第111回 問270

270 / 500

68歳の女性。腹膜炎の手術後でICUに入院中である。3日前に消化管穿孔によ る急性汎発性腹膜炎で緊急手術が行われた。術後は気管挿管されたままICUに入 室し、人工呼吸管理を受けている。本日から呼吸状態が悪化し、気管からピンク色 泡沫状の分泌物が吸引された。心拍数86/分、整。血圧120/80mmHg。動脈血ガ ス分析(F O 0.7):pH7.32、PaCO 42Torr、PaO 69Torr、HCO −23mEq/L。 I 2 2 2 3 胸部エックス線写真(別冊No. 12)を別に示す。心エコーで左室駆出率60%、左室 壁運動に異常を認めない。有意な弁膜症を認めない。 診断はどれか。

問題の図

正解と解説

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正解 e

急性呼吸促迫症候群〈ARDS〉別 冊No. 12

消化管穿孔による汎発性腹膜炎という明らかな先行因子があり、発症から1週間以内に低酸素血症(P/F比が約99)と両側性の肺浸潤影を認め、心エコーで左室駆出率が保たれ弁膜症もないことから心原性肺水腫が否定されます。これはBerlin定義によるARDSの診断基準を満たす所見です。ピンク色泡沫状分泌物は肺水腫に共通する所見ですが、心機能が正常である点から静水圧性ではなく透過性亢進による肺水腫と判断します。

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