医師国家試験 第111回 問280
36歳の男性。全身Q怠感を主訴に来院した。 現病歴 : 約1年前から易疲労感を感じていたが、仕事が忙しいせいではないかと 考えて医療機関を受診していなかった。約1週間前から陰茎に傷があることに気付 いていたが、痛みがないためそのままにしていた。同じころから朝起きると寝汗で 布団が濡れていることが多くなってきた。これらの症状が心配になり受診した。 既往歴 : 約2年前に淋菌性尿道炎の治療歴がある。アレルギー歴はない。 生活歴 : 健康食品の営業職。独身で一人暮らし。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲 酒。ペットは飼っていない。海外渡航歴はない。約10年前から不特定多数の女性 と性交渉がある。 家族歴 : 父親が肺癌のため56歳で死亡。母親は高血圧症で治療中。妹は健康。 現 症 : 意識は清明。身長180cm、体重58kg。体温38.0°C。脈拍60/分、整。 血圧110/80mmHg。呼吸数12/分。SpO 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常 を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸蠕動音に異常を認めな い。表在リンパ節を触知しない。四肢筋力と腱反射は正常である。陰茎に潰瘍を認 めるが痛みはない。 検査所見 : 血液所見:赤血球468万、Hb13.9g/dL、Ht42%、白血球4,300(好 中球75%、好酸球8%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球10%)、血小板21万、 PT-INR1.3(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL、アルブミン3.9 g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL、AST34U/L、 ALT18U/L、LD178U/L (基 準176〜353)、ALP340U/L (基 準115〜359)、 γ-GTP30U/L(基準8〜50)、アミラーゼ90U/L(基準37〜160)、CK42U/L(基準 30〜140)、尿素窒素16mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、尿酸6.9mg/dL、血糖 98mg/dL、Na131mEq/L、K4.4mEq/L、Cl97mEq/L。陰茎の写真(別冊No. 15)を別に示す。 別 冊 No. 15 この患者に投与すべき薬剤はどれか。
