医師国家試験 第111回 問277
46歳の男性。心窩部から左前胸部にかけての痛みを主訴に来院した。 現病歴 : 本日、午前9時、職場の会議中に心窩部から左前胸部にかけての締め付 けられるような痛みが出現した。同時に咽頭部と左肩にも痛みを感じたという。そ のまま安静にしていたところ、15分程度で改善したため様子をみていたが、午前 9時30分、会議終了時に再び発作が生じた。これも15分程度で治まったが、症状 が繰り返すため心配になって、仕事を早退して午前10時30分に来院した。 既往歴 : 10年前から高血圧症と脂質異常症で内服治療中。 生活歴 : 妻と2人暮らし。喫煙は40歳まで10本/日を20年間。飲酒は機会飲 酒。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現 症 : 意識は清明。身長162cm、体重60kg。脈拍60/分、整。血圧140/80 mmHgで左右差を認めない。呼吸数16/分。SpO 99%(room air)。心音と呼吸音 とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。 検査所見 : 尿所見:蛋白(−)、糖(−)。血液所見:赤血球450万、Hb13.3 g/dL、Ht40%、白血球6,200(桿状核好中球2%、分葉核好中球58%、好酸球3 %、好塩基球1%、単球8%、リンパ球28%)、血小板18万、Dダイマー0.6 μg/mL(基準1.0以下)。血液生化学所見:AST32U/L、ALT45U/L、LD260 U/L(基準176〜353)、CK98U/L(基準30〜140)、尿素窒素11mg/dL、クレアチ ニン0.9mg/dL。心筋トロポニンT陰性。胸部エックス線写真(別冊No. 14A)と 心電図(別冊No. 14B)とを別に示す。心エコーで前壁から心尖部にかけて軽度の収 縮性低下を認める。 別 冊 No. 14 A、B 最も疑われるのはどれか。