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Certia
一般問題

医師国家試験 第111回 問369

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68歳の女性。異常な言動を心配した夫に伴われて来院した。2か月前から自宅 で横になっていることが多くなった。夫によると金銭問題はないにもかかわらず、 「所得税が払えない。去年のお盆に先祖供養を十分しなかったからだ」と繰り返し訴 えるという。食事量が減り、体重が1か月で5kg減少した。入浴を嫌がり、夜は 眠らず、ぶつぶつ何か言っている。50歳ごろから高血圧症で内服治療中である。 質問には小声で短く答えるが、うつむきがちで返答に時間がかかる。改訂長谷川式 簡易知能評価スケールは26点(30点満点)であった。治療の必要性を説明すると 「お金がなくて薬代を払えない」と拒否した。身長150cm、体重50kg。神経学的所 見に異常を認めない。甲状腺機能を含めた血液検査所見に異常を認めない。 最も考えられるのはどれか。

正解と解説

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正解 a

気分障害

抑うつ気分、精神運動制止、不眠、食欲低下と著明な体重減少に加え、経済的に問題がないのに「税金が払えない」という貧困妄想や「供養が足りなかったからだ」という罪業妄想がみられ、うつ病(気分障害)が最も考えられます。長谷川式が26点と保たれ、甲状腺機能を含む検査に異常がないことから認知症や症状性精神病は否定的です。高齢者のうつ病は微小妄想を伴いやすく、認知症との鑑別が重要になります。

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