一般問題
医師国家試験 第116回 問29
29 / 400
40歳の男性。字がうまく書けないことを主訴に来院した。3年前から書類にサ インするときに字がうまく書けないことに気づいていたが、徐々に仕事にも支障を きたすようになった。それ以外の日常生活に支障はない。神経診察では筋トーヌス は正常で不随意運動はみられない。四肢筋力低下はなく腱反射は正常である。協調 運動障害と感覚障害は認めない。鉛筆で字を書くように指示すると、示指と中指の 近位指節間関節と遠位指節間関節が強く屈曲し、歪んだ形の字となった。 考えられるのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 a
書 痙
字を書くという特定の課題を行うときにだけ手指が過度に屈曲・緊張し、それ以外の日常生活に支障がないことから書痙と考えられます。課題特異性(職業性)局所ジストニアの一型です。安静時の不随意運動、筋力低下、腱反射異常、協調運動障害や感覚障害を認めない点も、本態性振戦や他の運動障害との鑑別になります。