一般問題
医師国家試験 第117回 問242
217 / 400
32歳の女性。下腹部痛と不妊を主訴に来院した。月経周期は30日型、整、持続 5日間。2年前から月経痛に対して市販の鎮痛薬を服用しているが、6か月前から 効果が不十分となり、月経時以外にも下腹部痛を自覚するようになった。3年前に 結婚して以来、挙児を希望しているが妊娠はしていない。身長165cm、体重 60kg。体温36.3°C。脈拍72/分、整。内診で子宮の腫大はないが可動性は不良で ある。両側付属器は腫大し、Douglas窩に有痛性の硬結を触知する。血液所見:赤 血球390万、Hb10.8g/dL、Ht36%、白血球5,200、血小板18万。血液生化学所 見: 総蛋白6.8g/dL、AST28U/L、ALT22U/L、CA19-932U/mL(基準37以 下)、CA12552U/mL(基準35以下)。骨盤部単純MRIのT2強調矢状断像(別冊 No.3)を別に示す。 治療として適切なのはどれか。

正解と解説
表示する
正解 a
腫瘤摘出術
月経困難症の増悪、月経時以外の下腹部痛、子宮の可動性不良、Douglas窩の有痛性硬結、CA125の軽度上昇から子宮内膜症とチョコレート囊胞が考えられます。挙児希望があるため妊孕性を温存する必要があり、卵巣実質を残して病巣のみを摘出する囊胞(腫瘤)摘出術が適切です。穿刺吸引のみでは再発しやすく、付属器摘出や子宮全摘は妊孕性を失うため選択できません。