必修問題
医師国家試験 第119回 問309
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72歳の男性。食道癌で訪問診療を受けている。3年前に食道癌の手術を受けた。 6か月前に肺と骨に多発転移が見つかり、余命数か月と告知を受けた。本人の強い 希望で積極的な治療はせず、自宅で在宅療養をしている。ここ1か月で嚥下障害が 進行し、体重が著しく減少した。本人は訪問診療に訪れた医師に「尊厳死宣言文書」 を提示して「痛みがつらくて寝られないから早く死なせて欲しい」と訴えている。家 族は本人の意向を尊重したいと言っている。 行うべき対応はどれか。
正解と解説
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正解 e
疼痛コントロール
終末期の患者が「早く死なせて欲しい」と訴える背景には、しばしば緩和されていない身体的苦痛があります。本例では痛みで眠れないと明言しているため、まずオピオイドの増量など適切な疼痛コントロールを行い、苦痛が緩和された後に改めて意思を確認することが求められます。筋弛緩薬の投与は積極的安楽死にあたり我が国では認められず、嚥下障害への胃瘻造設や高カロリー輸液は本人の意向に沿いません。