物理
薬剤師国家試験 第101回 問203
203 / 345
45歳男性。下記の処方箋を保険薬局に持参した。薬剤師がインタビューし たところ、患者は「医師からはピロリ菌の一次除菌と聞いている」と回答した。 (処方) オメプラゾール錠 10mg 1回2錠(1日2錠) クラリスロマイシン錠 200mg 1回1錠(1日 1錠) アモキシシリンカプセル 250mg 1回3カプセル(1日3カプセル) 1日1回 朝食後 7日分 ヘリコバクター・ピロリ菌の感染診断には尿素呼気試験法が用いられる。この方 法は、13Cで標識した尿素を服用し、ピロリ菌が持つウレアーゼ活性で生じる呼気 中の二酸化炭素を赤外吸収スペクトル法で検出するものである。これに関する記述 のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
正解と解説
表示する
正解 2, 4
赤外線は分子振動によって双極子モーメントが変化するときに吸収される。 / 13CO2の逆対称伸縮振動は 12CO2と比べ低い波数側に検出される。
赤外線の吸収は、分子振動に伴って双極子モーメントが変化する場合に生じるため、CO2の非対称伸縮振動のように双極子モーメント変化を伴う振動は赤外活性となる。質量数の大きい13Cを含む13CO2は12CO2より換算質量が大きくなるため、対応する振動の波数はより低い側にシフトして検出される。赤外線は紫外線より波長が長い電磁波であるため1は誤りであり、2350cm−1付近の12CO2の吸収は特定の結合に由来する特性吸収帯であり複雑なパターンを示す指紋領域には含まれないため5も誤りである。