実務
薬剤師国家試験 第103回 問244
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病院のスタッフステーションで、感染性廃棄物用の容器の近くの床に注射 針が落ちていた。これを拾おうとした医療従事者が誤って指に針を刺してしまっ た。この病棟には、HIV、B 型肝炎ウイルス又は C 型肝炎ウイルスに感染した患 者が入院しているが、指に刺してしまった針が、いずれの患者に使用されたものか は不明であった。事故後、直ちに、この医療従事者の血液検査を行った。 針を刺してしまった医療従事者への対処として、誤っているのはどれか。2つ選 べ。
正解と解説
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正解 1, 5
傷口を流水で洗浄し、次亜塩素酸ナトリウム水溶液による消毒を行う。 / 事故後 2 週間まで、抗 HIV 抗体の検査を継続する。
針刺し事故直後は傷口を流水と石けんで十分に洗浄することが基本であり、刺激性の強い次亜塩素酸ナトリウムを傷口に直接用いる対応は推奨されないため誤りである。またHIV抗体検査は感染成立まで一定の期間(ウインドウピリオド)を要するため2週間程度のフォローでは不十分であり、より長期にわたる経過観察が必要となるためこの点も誤りである。既にHBs抗体を保有していれば新たな感染の可能性が低くB型肝炎への追加処置は不要であること、未獲得であれば抗HBsヒト免疫グロブリンを速やかに投与すること、HIV曝露後には状況に応じて直ちに抗HIV薬による予防内服を開始することは、いずれも適切な対応である。