実務
薬剤師国家試験 第104回 問214
214 / 345
50 歳女性。 3 ヶ月前から、ふくらはぎがつることで眠れないなどの症状が 出たので、市販の漢方薬Aを服用していた。今回、両下腿浮腫が発現したので、近 医を受診し、胸部レントゲン検査にて心拡大を認めたため入院となった。血圧 160/64 mmHg、脈拍 78 回/分、血清カリウム値 3.1 mEq/L。動脈血ガス検査にて 代謝性アルカローシスを認めた。心電図は正常。心臓超音波検査にて、心機能正常 だが心嚢液貯留を認めた。 漢方薬Aはどれか。1つ選べ。
正解と解説
表示する
正解 1
芍薬甘草湯
甘草を含む漢方薬(芍薬甘草湯)は主成分グリチルリチン酸の代謝物であるグリチルレチン酸が11b-ヒドロキシステロイド脱水素酵素を阻害し、コルチゾールのミネラルコルチコイド受容体への作用を増強することで偽アルドステロン症を引き起こし、低カリウム血症・浮腫・高血圧・代謝性アルカローシスをきたす。本症例の下腿けいれんに対する使用歴と検査所見(低K血症、代謝性アルカローシス、心不全様症状)は、この偽アルドステロン症の典型像と一致する。