管理栄養士国家試験 第39回 問175
175 / 200
K社健康保険組合の管理栄養士である。 対象者は、40歳、男性。喫煙習慣なし。一人暮らし。昔からお酒が好きだが、体 重が増えてきたので、外食のビール1杯と家ではチューハイ1缶で我慢している。 小学生の頃に、サッカーを始め、大学まで打ち込んできた。就職してからもサッ カーを趣味として続けていたが、忙しくなり30歳からやめている。30歳台から体 重が増加していたが、あまり気にしてこなかった。40歳時の健診で、特定保健指導 の動機付け支援の対象となった。身長178 cm、体重90kg、BMI28.4kg/m2、腹囲 98.5 cm。20歳時の体重72kg。 血圧128/82mmHg。空腹時の血液検査値は、総コレステロール190mg/dL、ト リグリセリド185mg/dL、LDLコレステロール110mg/dL、HDLコレステロール 43mg/dL、血糖98mg/dL、HbA1c5.5%。 平日の食事内容は、表のとおりである。 表 対象者の平日の食事内容 朝食(コンビニで購入) 間食 昼食(社員食堂) 夕食(外食) 夜食(帰宅後) おにぎり カフェラテ 唐揚げ定食 とんこつラーメン(並盛1杯)チューハイ(500mL) (ツナマヨと鮭を各1個) (加糖 360mL) ご飯(300g) 餃子(6個) 冷奴(150g) あんパン(1個) 唐揚げ(大4個) ビール(中ジョッキ1杯) 枝豆(100g) 野菜スムージー(1パック) ミックスサラダ(1皿) わかめの味噌汁(1杯) 3か月後の評価で、目標体重を達成していた。対象者は3か月間を振り返り、「体 重を測ることが大事だと分かりました。体重を測れば、増えた理由を自分で考える し、食事のことも気にするようになりました。」と話した。今後に向けた助言とし て、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
正解と解説
表示する
食事にも関心を持たれるようになったので、食事内容の改善にも取り組んでみませんか。
特定保健指導の動機付け支援では、対象者が体重測定を通じて食事への関心を高めている行動変容の芽生えを捉え、次の具体的な行動へとつなげる助言が求められる。選択肢3は、対象者自身が芽生えた食事への関心を尊重しながら、食事内容の改善という具体的な行動目標へ段階的に導く支援であり、自己効力感を高める面接技法として適切である。単に体重管理スキルを称賛するだけ(1)や周囲への波及(2)は次の行動変容を促さず、20歳時体重を目標にした急激な減量提案(4)は本人の主体性を否定し現実的でない。