一般問題
医師国家試験 第112回 問263
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66歳の男性。両下*の浮腫と体重増加とを主訴に来院した。10年以上前に糖尿 病と診断され治療を受けていたが、最近は医療機関を受診していなかった。3か月 前に両下*の浮腫が出現し浮腫の増悪と4kgの体重増加とを自覚したために受診 した。腎疾患の家族歴はない。身長165cm、体重75kg。脈拍76/分、整。血圧 138/72mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、血管雑音 を聴取しない。顔面および下*に圧痕性の浮腫を認める。尿所見:蛋白4+、潜血 (−)、尿蛋白4.2g/日。血液所見:赤血球380万、Hb12.0g/dL、Ht38%、白血 球8,800、血小板24万。血液生化学所見:総蛋白5.8g/dL、アルブミン2.6 g/dL、尿素窒素25mg/dL、クレアチニン1.8mg/dL、尿酸6.8mg/dL、HbA1c 7.2%(基準4.6〜6.2)、総コレステロール280mg/dL。 蛋白尿の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
正解と解説
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正解 a, b
膜性腎症 / 糖尿病腎症
10年以上の糖尿病歴があり、高度の蛋白尿と腎機能低下を呈することから、まず糖尿病腎症が原因として考えられます。一方、比較的短期間にネフローゼ域の蛋白尿が出現した経過や糖尿病網膜症の記載がない点からは、膜性腎症など糖尿病腎症以外の一次性糸球体疾患の合併も鑑別に挙がります。Alport症候群は血尿と難聴を伴う遺伝性疾患で家族歴がなく、腎血管性高血圧症や痛風腎では通常これほどの高度蛋白尿はきたしません。