必修問題
医師国家試験 第113回 問106
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48歳の女性。転倒による大ü骨骨折のため、昨日入院した。昨晩は夜間に全く 眠らない状態が続き、今朝から手指と上肢に粗大な振戦が出現した。既往歴に特記 すべきことはない。喫煙歴はない。20歳から飲酒を開始し、32歳から夫の母親を 自宅で介護するようになり、飲酒する頻度が増えた。38歳から連日昼間も飲酒す るようになり、45歳からは 日に焼酎500mL以上を飲酒していた。体温36.7°C。 脈拍68/分、整。血圧140/88mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は 平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球392万、Hb13.0g/dL、Ht 42%、白血球7,500、血小板17万。血液生化学所見:総蛋白7.8g/dL、アルブミ ン3.8g/dL、総ビリルビン1.0mg/dL、AST140U/L、ALT80U/L、γ-GTP210 U/L;基準 〜50=、総コレステロール295mg/dL、トリグリセリド240mg/dL。 頭部CTで異常を認めない。 数日以内に出現する可能性の高い症状の予防に適切な薬剤はどれか。
正解と解説
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正解 b
ベンゾジアゼピン系薬
長年の多量飲酒歴があり、入院により飲酒が中断された翌日から不眠と粗大な振戦が出現しており、アルコール離脱症状と考えられます。断酒後2〜3日でけいれん発作や振戦せん妄に進展する危険があるため、GABA受容体を介して中枢神経の過剰興奮を抑えるベンゾジアゼピン系薬を予防的に投与します。抗酒薬は離脱期を脱してから断酒維持のために用いる薬で、この時期の予防には適しません。