一般問題
医師国家試験 第119回 問363
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68歳の女性。腹膜炎の手術後でICUに入院中である。3日前に消化管穿孔によ る急性汎発性腹膜炎で緊急手術が行われた。術後は気管挿管されたままICUに入 室し、人工呼吸管理を受けている。本日から呼吸状態が悪化し、気管からピンク色 泡沫状の分泌物が吸引された。心拍数90/分、整。血圧124/84 mmHg。動脈血ガ ス分析(FO 0.7,呼気終末陽圧〈PEEP〉5cmHO):pH7.32、PaCO 42Torr、 I 2 2 2 PaO 69Torr、HCO −23mEq/L。胸部エックス線写真(別冊No. 2)を別に示す。 2 3 心エコー検査で左室駆出率60%、左室壁運動に異常を認めない。有意な弁膜症を 認めない。 診断はどれか。

正解と解説
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正解 e
急性呼吸窮迫症候群〈ARDS〉別 冊No. 2
消化管穿孔による腹膜炎という明らかな誘因があり、術後数日で急性に低酸素血症が進行しています。PEEP5cmH2O下でP/F比が約100と高度に低下し、両側性の陰影を認め、心エコーで左室機能や弁膜症に異常がなく心原性肺水腫が否定される点から、ベルリン定義に沿ってARDSと診断されます。ピンク色泡沫状分泌物は透過性亢進による肺水腫を反映した所見です。