一般問題
医師国家試験 第119回 問371
371 / 400
75歳の男性。がん検診で便潜血反応陽性を指摘され来院した。下部消化管内視 鏡検査でS状結腸癌と診断され、結腸切除を予定している。約15年前から糖尿病 を指摘され治療中である。喫煙は約20本/日であったが、5年前から禁煙してい る。飲酒は焼酎 1 合/日。身長162cm、体重59kg。体温36.6°C。脈拍76/分、 整。血圧132/72 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。左下腹部に圧痛を認 める。尿所見:蛋白(−)、糖 3 +、ケトン体(−)。血液生化学所見:血糖 180mg/dL、HbA1c7.1%(基準4.9〜6.0)。 この患者の周術期血糖コントロールの目的で適切なのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 a
創感染の予防
高血糖は好中球の遊走能や貪食能を低下させ、創部の治癒を遅延させるため、手術部位感染(SSI)の重要な危険因子となります。そのため周術期の血糖コントロールは、まず創感染をはじめとする術後感染合併症の予防を目的として行われます。神経障害や大血管障害の予防は年単位の長期的な血糖管理の目標であり、周術期という短期間の管理で得られる効果ではありません。