一般問題
医師国家試験 第120回 問165
165 / 400
9歳の男児。陰毛発生を主訴に母親に連れられて来院した。6歳ごろからクラス で一番背が高かった。1年前から陰毛が発生し、最近、腋毛もみられるようになっ たため、母親が不安になり来院した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清 明。身 長150cm(+3.6SD)、体 重52kg。肥 満 度30%。体 温36.8°C。血 圧 116/78 mmHg。口腔内に異常を認めない。甲状腺と頸部リンパ節の腫大を認めな い。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。 皮疹を認めない。頭部単純MRIで視床下部から鞍上部にかけて径3cmの腫瘤を 認める。 この児に認めるのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 e
精巣容積増大
高身長と早期の陰毛・腋毛の発生に加え、視床下部から鞍上部の腫瘤を認めることから、腫瘍によるゴナドトロピン依存性の中枢性思春期早発症が考えられます。下垂体からのLH・FSH分泌が亢進するため、精巣が刺激されて容積が増大する点が特徴で、これは副腎性などのゴナドトロピン非依存性の早発思春期と鑑別する重要な所見です。副腎性では精巣は小さいままとなります。