必修問題
医師国家試験 第120回 問305
305 / 400
4歳の女児。急性脳症による意識障害のため小児集中治療室〈PICU〉で人工呼吸 管理中である。今朝、SpO が突然低下したため、研修医に報告があった。体温 37.0°C。心拍数130/分、整。血圧92/50 mmHg。呼吸数30/分(呼吸器設定:換気 回数30/分、FO 0.4)。SpO 81%。胸郭の動きは左右差がある。心音に異常を認 I 2 2 めない。呼吸音は左側で著明に減弱している。腹部は平坦、軟で、腸雑音を聴取す る。経鼻胃管は昨日と同じ固定位置で、胃液が吸引できる。気管チューブの固定 テープにゆるみがあり、固定位置が2cm深くなっている。気管チューブから喀痰 吸引を行い、チューブの閉塞はみられなかった。胸部エックス線写真(別冊No. 3) を別に示す。 適切な対応はどれか。

正解と解説
表示する
正解 d
気管チューブの位置を調整する。
気管チューブの固定位置が2cm深くなり、左の呼吸音が著明に減弱して胸郭の動きに左右差が生じていることから、チューブが右主気管支へ進入した片肺挿管(それに伴う左肺の虚脱)と考えられます。まずチューブを適切な深さまで引き戻して位置を調整し、両側の呼吸音の改善を確認します。気胸ではないため胸腔ドレーンは不要で、胃管や昇圧薬の問題でもありません。