生物
薬剤師国家試験 第100回 問219
219 / 345
77歳男性。163cm、65.0kg、body mass index(BMI)24.5。現在、糖 尿病治療のため、下記の薬剤を服用している。 グリメピリド錠3mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 ボグリボース錠 0.3mg 1回1錠(1日3錠) 1日3回 朝昼夕食直前 メトホルミン塩酸塩錠 250mg 1回1錠(1日2錠) 1日2回 朝夕食後 これまで、HbA1c(国際標準値)は 7.0%前後で推移していたが、最近になり 9.0%まで上昇したため、以下の処方が追加された。 (処方) アログリプチン安息香酸塩錠 25mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食前 14日分 糖尿病では血糖値の異常がおこる。グルコース代謝に関する記述のうち、正しい のはどれか。2つ選べ。
正解と解説
表示する
正解 2, 3
インスリンは、血液から筋肉へのグルコースの取り込みを促進させ、血糖値を低下させる。 / 筋肉中で嫌気的代謝により生成した乳酸は、肝臓に運ばれてグルコースに変換される。
インスリンは骨格筋の細胞膜のグルコース輸送体を介した糖取り込みを促進して血糖値を低下させ、筋肉で嫌気的解糖により生じた乳酸はコリ回路を介して肝臓に運ばれグルコースへ再合成されるため、いずれも正しい。血糖値の維持は主に肝臓でのグリコーゲン分解・糖新生によって担われており筋肉はグルコース-6-ホスファターゼを欠くため血中へグルコースを放出できず1は誤り、飢餓時には筋肉のタンパク質が分解されて生じたアラニンが肝臓へ運ばれグルコースに変換される(グルコース-アラニン回路)のであって記述の主客が逆であるため4は誤り、グリコーゲンの合成・分解に関わる酵素のアイソザイムは筋肉と肝臓で異なるため5も誤りである。