薬剤師国家試験 第100回 問209
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53歳男性。2型糖尿病のため、以前よりグリベンクラミド錠 2.5mg1錠 とピオグリタゾン塩酸塩錠 15mg1錠を1日1回服用していた。春の定期健康診 断で、胃がんが見つかり、手術の適応となった。手術時には、経口薬が使えないた め、以下の処方に切り替えることとなった。 (処方) カリウム含有維持輸液製剤 500mL 20% グルコース 40mL 超速効型インスリン 15単位 よく混和し 50mL/時間で滴下し1時間ごとに血糖値をチェックすること 次の化学構造で表されるヒトインスリンに関する記述のうち、正しいのはどれ か。2つ選べ。 A鎖: S S Gly-lle-Val-Glu-Gln-Cys-Cys-Thr-Ser-lle-Cys-Ser-Leu-Tyr-Gln-Leu-Glu-Asn-Tyr-Cys-Asn-OH S S B鎖: S S Phe-Val-Asn-Gln-His-Leu-Cys-Gly-Ser-His-Leu-Val-Glu-Ala-Leu-Tyr-Leu-Val-Cys-Gly-Glu-Ar HO-Thr-Lys-Pro-Thr-Tyr-Phe-Phe-Gly
正解と解説
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ヒトインスリンのアミノ酸の一部を置換した超速効型インスリンは、二量体を形成しにくい。 / ジスルフィド結合は、システイン残基の酸化反応によって形成される。
超速効型インスリンはヒトインスリンのアミノ酸配列の一部を改変することで自己会合を弱め、皮下注射後により速やかに単量体として吸収されるように設計されており、ジスルフィド結合はシステイン残基のチオール基が酸化されて形成されるため、いずれも正しい。ヒトインスリンA鎖のC末端アミノ酸は配列上グリシンではなくアスパラギンである点で1は誤り、3本あるジスルフィド結合のうち1本はA鎖内の鎖内結合でありすべてがA鎖B鎖間を結ぶものではない点で3は誤り、インスリンはプロインスリンからCペプチドが切り出されて成熟型となることで活性を獲得するのであって肝臓でA鎖とB鎖に開裂して活性化するわけではない点で5も誤りである。