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Certia
一般問題

医師国家試験 第114回 問164

164 / 400

82歳の男性。歩行困難を主訴に来院した。IgA腎症による慢性腎不全で14年前 から1回4時間、週3回の血液透析を受けている。2年前から歩行速度が低下し、 最近は横断歩道を渡りきれないことがある。階段昇降も両手で手すりにつかまらな いと困難で、通院以外の外出を控えるようになったという。体重は1年前から5 kg減少し、このまま歩けなくなることを心配して受診した。身長167cm、体重47 kg(透析直後体重46kg 。脈拍72/分、整。血圧138/72mmHg。心音と呼吸音と に異常を認めない。浮腫はない。徒手筋力テストで両下肢とも4である。その他、 神経診察に異常を認めない。両足背動脈は左右差なく触知する。血液所見:赤血球 338万、Hb11.0g/dL、Ht33%、白血球5,200、血小板14万。血液生化学所見: 総蛋白6.8g/dL、アルブミン3.6g/dL、AST22U/L、ALT18U/L、LD178U/L (基準120〜245 、CK38U/L(基準30〜140 、尿素窒素72mg/dL、クレアチニン 7.8mg/dL、尿酸7.4mg/dL、Na138mEq/L、K4.2mEq/L、Cl101mEq/L、Ca 9.2mg/dL、P5.6mg/dL。CRP0.1mg/dL。 歩行困難の原因として考えられるのはどれか。

正解と解説

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正解 d

サルコペニア

透析歴が長く体重減少と活動量低下が進み、筋力低下と歩行速度低下をきたしている点から、加齢と慢性疾患による骨格筋量・筋力の減少であるサルコペニアが最も考えられます。Hb11.0g/dLは透析患者として大きな逸脱はなく、尿酸やリンの値も歩行障害を説明しません。足背動脈が左右差なく触知され感覚障害もないことから、閉塞性動脈硬化症や神経障害は否定的です。

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