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Certia
一般問題

医師国家試験 第117回 問254

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60歳の女性。労作時息切れを主訴に来院した。15年前から寒冷時に手指の蒼白 化や腫脹を自覚していた。9か月前から両足部の冷感としびれ感が出現し、6か月 前に右母趾尖に潰瘍が出現した。同じころから階段や坂道を昇る際の息切れを自覚 するようになり、増悪したため受診した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴 と飲酒歴はない。内服薬はない。身長153cm、体重51kg。体温36.4°C。脈拍 92/分、整。血圧124/92mmHg。呼吸数16/分。SpO は測定不能。顔面や四肢に 多発する斑状の毛細血管拡張を認める。両手指は腫脹し、顔面と両手指から手背に 軽度の皮膚硬化を認める。両足趾部と足底にチアノーゼ、右母趾尖に潰瘍を認め る。頸静脈の怒張を認めない。心音はII音の亢進を認める。呼吸音に異常を認めな い。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に筋力低下を認めない。下腿に 軽度の浮腫を認める。血液所見:赤血球420万、Hb11.6g/dL、Ht39%、白血球 5,500、 血小板15万、PT-INR1.0(基準0.9〜1.1)、APTT29.2秒(基準対照 32.2)、血漿フィブリノゲン270mg/dL(基準186〜355)、Dダイマー0.6μg/mL (基準1.0以下)。血液生化学所見:ALT28U/L、AST32U/L、LD192U/L(基準 120〜245)、CK59U/L(基 準30〜140)、 ク レ ア チ ニ ン 1.0mg/dL、 尿 酸 5.8mg/dL、脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉266pg/mL(基準18.4以下)。 CRP0.2mg/dL。胸部エックス線写真(別冊No.7)を別に示す。 息切れの原因として考えられるのはどれか。

問題の図

正解と解説

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正解 b

肺高血圧症

長年のRaynaud現象、手指と顔面の皮膚硬化、多発する毛細血管拡張から全身性強皮症が背景にあり、労作時息切れとII音の亢進、BNP高値は肺高血圧症の合併を示します。全身性強皮症では肺血管のリモデリングによる肺動脈性肺高血圧症が予後を左右する合併症で、右心負荷の進行により息切れをきたします。呼吸音は清明でfine cracklesがなく、間質性肺炎は考えにくい状況です。

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