一般問題
医師国家試験 第119回 問260
260 / 400
81歳の女性。右胸部痛を主訴に救急車で搬入された。自宅の階段で5段の高さ から転落し、右胸部をぶつけ倒れているところを家族に発見された。痛みで立ち上 がれないため、家族が救急車を要請した。意識は清明。体温36.6°C。心拍数 88/分、整。血圧136/78 mmHg。呼吸数24/分。SpO 92%(room air)。動揺胸郭 を認めない。心音に異常を認めない。右胸部の呼吸音が対側と比べ減弱している。 右前胸部から側胸部にかけて皮下気腫を認める。胸部単純CT(別冊No. 23)を別に 示す。 まず行うべき治療はどれか。

正解と解説
表示する
正解 c
胸腔ドレナージ
胸部打撲後に患側の呼吸音減弱と皮下気腫、SpO2低下を認めており、肋骨骨折に伴う外傷性気胸(血気胸)と考えられます。皮下気腫は胸腔内の空気が胸壁軟部組織へ漏出したことを示し、緊張性気胸へ進展する危険があるため、まず胸腔ドレナージによる脱気・排液を行います。ドレナージ後の排液量や持続する空気漏れをみて、開胸手術の適応を判断します。