必修問題
医師国家試験 第120回 問108
108 / 400
72歳の男性。筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉で療養中である。会話による意思疎通 は可能である。呼吸機能が悪化し人工呼吸器の装着が必要な状況であるが、本人は 家族に迷惑をかけることを危惧して装着を希望していない。妻は人工呼吸器を装着 して欲しいと考えているが、子どもたちは熟慮の末、装着しなくてよいと考えてい る。 今後の対応で最も適切なのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 e
患者、妻、子どもたち、医療者で話し合いを行う。
人工呼吸器装着のような生命に直結する意思決定では患者本人の意思が最も尊重されますが、本例では本人が家族への負担を懸念して装着を希望しておらず、家族の間でも意向が分かれています。このような場合は結論を急がず、患者・家族・医療者が繰り返し話し合い、本人の価値観や真意、利用可能な支援体制を共有しながら合意形成を図るアドバンス・ケア・プランニングの過程が最も適切です。いずれか一方の意向のみを機械的に採用する対応は適切ではありません。