必修問題
医師国家試験 第120回 問103
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82歳の男性。右季肋部痛を主訴に来院した。1か月前に自宅近くの病院で膵癌 および多発肝転移と診断された。薬物による抗癌治療を希望せず、外来でアセトア ミノフェンの処方をうけている。1週間前から右季肋部の痛みが増悪し、食欲が低 下している。また大きな息をすることができず、呼吸困難を自覚している。意識は 清明。身長162cm、体重52kg。体重減少はない。体温36.2°C。脈拍68/分、整。 血圧112/58 mmHg。呼吸数16/分。SpO 94%(room air)。腹部造影CTで肝転移 の増大を認めた。 まず行うべきなのはどれか。
正解と解説
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正解 d
オピオイド投与
膵癌の多発肝転移が増大し、右季肋部痛が増悪して深呼吸もできない状態であり、非オピオイド鎮痛薬であるアセトアミノフェンでは疼痛コントロールが不十分です。WHOの考え方に沿って、次の段階としてオピオイドを導入し疼痛緩和を図るのが優先されます。呼吸困難は痛みのために深呼吸できないことによるもので、SpO2は94%と保たれており酸素投与が第一ではなく、予後や病状を踏まえると鎮静や高カロリー輸液も現時点では適応となりません。