必修問題
医師国家試験 第120回 問101
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73歳の男性。胸痛、発熱および呼吸困難を主訴に来院した。3日前から咳、倦 怠感、胸痛および発熱が出現した。今朝から胸痛が悪化し、呼吸困難も出現したた め受診した。痛みは左側胸部から背部に自覚し、咳や深呼吸で増悪する。意識は 清明。体温38.5°C。脈拍108/分、整。血圧132/68 mmHg。呼吸数24/分。SpO 92%(room air)。心音に異常を認めない。左下肺野の聴診で呼吸音は減弱し、打診 で濁音を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫は認めな い。心電図に異常を認めない。胸部エックス線写真(別冊No. 2)を別に示す。 最も考えられる疾患はどれか。

正解と解説
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正解 b
胸膜炎
発熱と咳嗽に続いて、深呼吸や咳で増悪する胸膜痛(片側の側胸部から背部の痛み)が出現し、左下肺野で呼吸音減弱と打診上の濁音を認めることから、胸水貯留を伴う胸膜炎が最も考えられます。気胸であれば打診は鼓音となり、心筋梗塞や大動脈解離では発熱やCRP上昇に先行する呼吸器症状は説明できません。肺塞栓症も鑑別に挙がりますが、先行する感染症状と濁音は胸膜炎に合致します。