看護師国家試験 第111回 問113
113 / 240
A さん(23 歳、女性)は大学を卒業後、会社に就職して1人暮らしを始めた。入社 後に「会社の制服が似合うようになりたい」とダイエットを始め、次第にるいそうが目 立つようになった。「太るのが怖い」と言って食事を拒否するようになり、体重は1年 間で 10 kg 減少した。しかし、本人は「まだ太っているから、痩せないといけない」と 話していた。久しぶりに A さんと会った母親が、過度のるいそうを心配して、内科 受診を勧めた。内科ではるいそう以外に大きな異常を認めず、精神科受診を勧められ た。精神科では神経性無食欲症と診断され、外来通院を開始した。その後、低血糖に よるふらつきのため職場で頻回に転倒するようになった。それでも食事を十分に摂ら ないため、精神科病棟へ入院した。入院時、身長 166 cm、体重 36 kg であった。入 院後、食事のほかに点滴による栄養補給が始まった。 入院後2週が経過した。食事のときに A さんは食べ物を細かく刻み、1時間以 上時間をかけるが、摂取量は全体の 25 % 程度である。時間があるとベッド上でい つもストレッチを行っている。A さんと話し合ったところ「私はこの病棟で太って いるほうだから少しでも痩せなきゃ」と話した。 看護師の関わりとして適切なのはどれか。
正解と解説
表示する
痩せたいと思う気持ちについて話し合う。
神経性無食欲症では、体重や体型に対する認知のゆがみが症状の中核にあります。痩せたいという気持ちの背景にある不安や自己評価を否定せずに聴き、本人とともに振り返ることが治療関係を築き、認知の修正につながります。体重測定の増加や鏡で全身を見せること、他患者と比較して伝えることは、体重や体型へのとらわれを強めたり反発を招いたりするため適切ではありません。