化学
薬剤師国家試験 第103回 問213
213 / 345
85 歳女性。再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の治療を受けている。この 患者の処方箋を、家族が薬局に持参した。 (処方) オメプラゾール錠 10 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 夕食後 14 日分 家族より、最近飲み込む力が弱まり服用の際に苦労しているので、薬が飲みやす くなる方法はないかとの相談を受けた。 オメプラゾールが薬理作用を示す際の生体内における変化(A~D)に関する記 述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 H C 3 H C O CH O CH 3 3 3 H A H B N CH 3 N N + CH 3 S N H 3 C O N O H 3 C O N S 及び鏡像異性体 H O HO S 酵素 SH CH S CH H 3 C 3 D N N N+ O N+ O H C H C 3 O N CH 3 3 O N CH 3 CH CH 3 3 酵素 S S CH H 3 N N+ O H C 3 O N CH 3 CH 3
正解と解説
表示する
正解 2, 4
Bの過程で不斉中心は消失する。 / Dでは酵素のシステイン残基と反応する。15
オメプラゾールは酸性条件下で環化しスルフェンアミド中間体を生成する過程で不斉中心(硫黄原子の立体配置)が消失し、最終的にこのスルフェンアミド体がH+,K+-ATPase(プロトンポンプ)のシステイン残基とジスルフィド結合を形成することで酵素を不可逆的に阻害する。この活性化過程は胃酸のような酸性条件下でこそ進行しやすいものであり、pHが7より大きいアルカリ性側で反応が加速されるとする記述は誤りとなる。