薬理
薬剤師国家試験 第107回 問263
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48 歳女性。月経あり。乳がん(ER 及び PgR 陽性、HER2 陰性)と診断さ れ左乳房部分切除及び腋窩リンパ節郭清術を受けた。術後化学療法として、シクロ ホスファミド 600 mg/m2、エピルビシン 100 mg/m2 を 3 週毎に 4 サイクルを終了 し、パクリタキセル 80 mg/m2 を 3 週投与、 1 週休薬の 4 サイクルを開始してい る。卵巣機能は回復しており、術後化学療法終了後にタモキシフェンによる治療を 検討中であるが、本患者においてはタモキシフェンと他剤との併用療法も選択可能 である。担当薬剤師は 3 次資料を用いて、タモキシフェン単独療法と他剤との併用 療法の有用性を調査することにした。 17 調べた結果、術後化学療法後に卵巣機能が回復している場合、タモキシフェンに 薬物Aを併用することが推奨されていた。なお、薬物Aは、この患者で術後化学療 法として用いられた薬物とは作用機序が異なるものであった。薬物Aの作用機序と して、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
正解と解説
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正解 5
持続的な性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)受容体の刺激により脱感作を引き起して、ゴナドトロピンの遊離を抑制する。18
卵巣機能が回復した閉経前乳がん患者にタモキシフェンと併用される薬物Aは、持続的なGnRH受容体刺激により下垂体を脱感作しゴナドトロピン分泌を抑制することで卵巣機能を抑制するLH-RHアゴニストであり、術後化学療法で用いられたアルキル化薬・アントラサイクリン・タキサン系薬剤とは異なる機序でホルモン療法の効果を高める。