一般問題
医師国家試験 第117回 問265
240 / 400
13歳の男子。運動後の呼吸困難を主訴に救急車で搬入された。昨日、給食でう どんを食べた後、午後1限目の体育で持久走をしたところ、全身の蕁麻疹、気分不 快、咳嗽、喘鳴および呼吸困難が出現したため救急搬送され治療を受けた。1週間 前にも同様のエピソードがあったが食事制限は行われていなかった。白血球6,700 (好酸球5%)。IgE740IU/mL(基準170以下)。プリックテスト:コムギ抗原液の み強陽性。 この患者に対する指導として最も適切なのはどれか。
正解と解説
表示する
正解 d
「アドレナリン自己注射製剤を携帯しましょう」
小麦摂取後の運動負荷で全身の蕁麻疹と呼吸困難をきたし、プリックテストで小麦抗原のみ強陽性であることから、食物依存性運動誘発アナフィラキシーと診断されます。原因食物の摂取後数時間の運動を避けることが基本ですが、再発時に備えてアドレナリン自己注射製剤を携帯し、使用法を本人と学校に周知することが最も重要です。運動そのものや小麦の完全除去を一律に禁じる必要はなく、抗ヒスタミン薬やβ2刺激薬では発症を予防できません。