医師国家試験 第118回 問399
70歳の男性。激しい胸痛のため家族に伴われて救急車で搬入された。 現 症 : 意識レベルはJCSII-10。心拍数104/分、整。血圧68 mmHg(触診法)。 呼吸数26/分。SpO は測定不能(リザーバ付マスク10L/分 酸素投与下)である。 心音は奔馬調律である。呼吸音は全胸部にcoarse cracklesを聴取する。皮膚は湿 潤し、四肢末梢の著明な冷感を認める。 検査所見 : 心電図(別冊No. 10)を別に示す。 別 冊 No. 10 以下の追加情報が得られた。 現病歴 : 数日前から歩行中に圧迫感をともなう胸痛があった。安静で改善するた め様子をみていたが、本日就寝後に激しい胸痛が出現し持続しているため家族が救 急車を要請した。 既往歴 : 糖尿病、脂質異常症、高血圧症で内服加療中である。 生活歴 : 喫煙は30本/日であったが、60歳から禁煙している。飲酒は機会飲酒。 家族歴 : 兄が狭心症で冠動脈バイパス術を受けている。 検査所見 : 血液所見:赤血球442万、Hb13.0g/dL、Ht41%、白血球12,000、 血小板25万。血液生化学所見:総蛋白6.4g/dL、アルブミン3.3g/dL、尿素窒 素28mg/dL、クレアチニン1.5mg/dL、血糖198mg/dL、Na137mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl97mEq/L、脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉832pg/mL(基準 18.4以下)。心筋トロポニンT迅速検査陽性。 引き続き心臓カテーテル検査が施行された。右冠動脈造影像(別冊No. 11A)と左 冠動脈造影像(別冊No. 11B)を別に示す。 この患者の血行動態の変化で正しいのはどれか。 心拍出量 肺動脈楔入圧 中心静脈圧 末梢血管抵抗