看護師国家試験 第108回 問119
119 / 240
Aさん(81歳、女性)は、1人暮らし。7年前から糖 尿 病、高血圧症、便秘症で diabetesmellitus hypertension constipation 病院の内科に定期的に通院しており、近所に住む長女が時々様子を見に来ていた。本 日、長女が A さん宅を訪ねたところ、A さんは床に倒れて起き上がれなくなってい た。受診の結果、胸椎と腰椎の圧迫骨折で病院に入院した。入院時、A さんは病棟 看護師に「朝食は食べていません。朝の薬を飲んだと思うが、はっきり覚えてません。 家に帰ればわかります」と話した。病棟看護師が体のことで心配なことはあるかを問 うと「この半年で体重が2kg 減りました。最近は疲れやすく歩くのもゆっくりで、握 力も弱くなり荷物を持つのがつらいです。このまま寝たきりになるのではないかと不 安です」と話した。内科のカルテには1か月前の計測で身長 150 cm、体重 41 kg と記 載されていた。入院時のバイタルサインは、体温 36.6 °C、呼吸数 16/分、脈拍 80/分、血圧 144/88 mmHg。血糖値 114 mg/dL で、軽度の皮膚湿潤があった。改訂 長谷川式簡易知能評価スケールは 29 点であった。 入院後、A さんに活性型ビタミン D 製剤と鎮痛薬、胃薬が追加で処方された。 追加された薬の説明は薬剤師から受けていたが、A さんは病棟看護師に「薬は飲み たくない」と訴えた。 A さんの訴えに対して病棟看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。
正解と解説
表示する
服薬に対する思いを聞く。
服薬拒否の背景には、副作用への不安、薬が増えることへの抵抗、必要性が納得できていないなど、その人なりの理由があります。まず「飲みたくない」という思いを傾聴して理由を明らかにすることが、その後の説明や処方の調整といった対応につながります。理由を確認せずに必要性を説明しても納得は得られません。