貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること
貸金業務取扱主任者 第11回 (2016年度) 問28
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Aが所有する甲土地の売却に係る意思表示に関する次の①〜④の記述のうち、民法上、その内容が適切なものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。
正解と解説
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正解 2
Aは、実際には甲土地をBに売却する意思がないのに、Bと通謀して、Bに甲土地を売却する旨の虚偽の売買契約を締結し、AからBへの甲土地の所有権移転登記を経た。その後、Bは、この事情を知らない第三者Cに甲土地を売却した。この場合、Aは、Cに対し、AB間の売買契約が虚偽表示により無効であることを主張することができない。
通謀虚偽表示による意思表示の無効は善意の第三者に対抗することができない(民法第94条第2項)から、事情を知らないCに対してAは無効を主張できず②が適切である。①は心裡留保でも相手方が表意者の真意でないことを知り又は知ることができたときは無効となるため、Bの善意悪意を問わないとする点が誤り。③は詐欺取消しを対抗できないのは善意の第三者に限られ、悪意のCには取消しを対抗できるので誤り、④は強迫による取消しには第三者保護規定がなく善意の第三者にも対抗できるので誤りである。なお現行民法では第96条第3項の保護される第三者は「善意でかつ過失がない」ことが必要とされている。