一般問題
医師国家試験 第110回 問180
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25歳の男性。陰囊腫大を主訴に来院した。6か月前から陰囊内に硬結を自覚し ていたが痛みがないため医療機関を受診していなかった。1か月前から陰囊内の硬 結が腫大してきたため受診した。右精巣は鶏卵大に腫大し圧痛は認めない。陰囊部 超音波検査で右精巣は内部不均一である。胸腹部造影CTで明らかな異常所見を認 めない。血液生化学所見:LD224IU/L(基準176〜353)、hCG0.3mIU/mL(基準 0.7以下)、α-フェトプロテイン〈AFP〉8ng/mL(基準20以下)。右精巣腫瘍と診 断し右高位精巣摘除術を施行した。摘出した精巣の病理標本(別冊No. 6A)とH-E 染色標本(別冊No. 6B)とを別に示す。今後の治療方針として無治療経過観察を選 択した。 経過観察中に転移再発が生じやすい部位はどれか。


正解と解説
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正解 c
後腹膜リンパ節と肺
無痛性に増大する精巣腫大でAFPとhCGが正常域にとどまることからセミノーマが考えられます。精巣腫瘍は精巣の発生学的位置を反映して後腹膜(傍大動脈)リンパ節へリンパ行性に転移し、血行性には肺への転移が最も多くみられます。鼠径部リンパ節への転移は陰囊皮膚に浸潤した場合など例外的です。