一般問題
医師国家試験 第112回 問230
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85歳の男性。右利き。左上肢の感覚鈍麻を主訴に来院した。昨夜、入浴中に左 上肢全体の感覚が鈍いことに気付いたが、そのまま就寝した。今朝になっても改善 していなかったため、不安になり受診した。60歳台から高血圧症と糖尿病があり、 降圧薬と経口糖尿病薬とを内服している。意識は清明。脈拍68/分、整。血圧 164/92mmHg。脳神経に異常を認めない。上肢のBarré徴候は陰性で、両下肢の 筋力低下も認めない。腱反射は全般に軽度亢進しているが、左右差は認めない。左 上肢に表在覚鈍麻があり、閉眼すると左母指を右手指でうまく摘めない。左下肢お よび右上下肢に感覚異常はない。 別に示す頭部MRIの拡散強調像(別冊No. 19 1〜5)のうち、この患者のものと 考えられるのはどれか。

正解と解説
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正解 b
2
左上肢に限局した表在覚の低下と、閉眼すると指の位置がわからなくなる深部感覚障害があり、運動麻痺を伴わないことから、感覚路である視床腹側後外側核付近の小梗塞(純粋感覚性脳卒中)が考えられます。高血圧と糖尿病という背景も穿通枝領域のラクナ梗塞に合致します。したがって右視床に一致する高信号を示す拡散強調像が本症例のものです。