医師国家試験 第112回 問229
2歳の男児。発熱と左膝痛とを主訴に母親に連れられて来院した。2週間前から 弛張熱、跛行および下*の皮疹がみられるようになった。1週間前から左膝を痛が るようになった。抗菌薬を内服しても解熱しないため受診した。身長84.2cm、体 重10.3kg。体温38.5°C。脈拍168/分、整。血圧126/62mmHg。皮膚は両側の下 *に2cm大の淡紅色の紅斑を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。 口腔内にアフタを認めない。咽頭に発赤はなく、扁桃に腫大を認めない。両側の頸 部に径1.5cmのリンパ節を3個ずつ触知する。心音と呼吸音とに異常を認めな い。腹部は平坦、軟で、肝を右季肋下に2cm、脾を左季肋下に3cm触知する。左 膝関節の腫脹と圧痛とを認めるが、可動域制限はない。赤沈90mm/1時間。血液 所見:赤血球390万、Hb9.8g/dL、Ht32%、白血球10,400(桿状核好中球1%、 分葉核好中球77%、好酸球1%、好塩基球1%、単球8%、リンパ球12%)、血小 板38万、PT-INR1.2(基準0.9〜1.1)、血漿フィブリノゲン469mg/dL(基準 185〜370)、フィブリン分解産物9.2μg/mL(基準5未満)。血液生化学所見:総蛋 白5.8g/dL、アルブミン3.0g/dL、AST33U/L、ALT6U/L、LD374U/L(基準 397〜734)、CK57U/L(基準30〜140)、尿素窒素6mg/dL、クレアチニン0.2 mg/dL、Na137mEq/L、K4.3mEq/L、Cl100mEq/L。免疫血清学所見:CRP 3.2mg/dL、matrix metalloproteinase-3yMMP-3|196ng/mL(基準37〜121)、リ ウマトイド因子yRF|3IU/mL(基準15未満)、抗核抗体陰性。両膝の造影MRI水 平断像(別冊No. 18)を別に示す。 考えられる疾患はどれか。