一般問題
医師国家試験 第115回 問260
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73歳の女性。口腔粘膜疹と皮疹を主訴に来院した。2か月前から口腔粘膜にび らんを生じ、摂食時に疼痛を伴うようになった。自宅近くの診療所でうがい薬を処 方されたがびらんが拡大し、2週前から皮膚にも水疱とびらんが出現したため受診 した。受診時、歯肉と口蓋部に発赤を伴うびらんを多数認める。体幹と四肢には径 15mmまでの紅斑、水疱、びらん及び痂皮を認める。皮膚生検で表皮基底層直上 に裂隙を認め、棘融解像を伴う。蛍光抗体直接法では表皮下層を中心に表皮細胞間 にIgG、C3の沈着を認める。口腔粘膜と上肢の写真(別冊No. 21A)及び生検組織 のH-E染色標本(別冊No. 21B)を別に示す。 最も考えられるのはどれか。


正解と解説
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正解 b
尋常性天疱瘡
口腔粘膜の難治性びらんが先行し、その後に体幹四肢へ弛緩性水疱とびらんが広がる経過は尋常性天疱瘡に典型的です。病理で表皮基底層直上の裂隙と棘融解像を認め、蛍光抗体直接法で表皮細胞間にIgGとC3が沈着することが決め手になります。落葉状天疱瘡は表皮浅層に裂隙を生じて粘膜症状に乏しく、水疱性類天疱瘡は表皮下水疱で基底膜部に線状沈着を示す点で異なります。