薬理
薬剤師国家試験 第105回 問164
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58 歳男性。 5 年前より健康診断にて高血圧症を指摘されていたが放置して いた。 1 年前には心肥大も指摘され、その頃から労作時に呼吸が苦しくなるように なった。ある日、発作性夜間呼吸困難のため、緊急入院した。入院時に浮腫が認め られ、胸部レントゲンで、心肥大の増悪と肺うっ血像が認められた。 8 この患者に対して、症状の改善や心臓への負荷を軽減するため、作用機序の異な る 2 つの薬物が治療薬の候補となった。それぞれの主な作用点と作用、主な細胞内 の反応、前負荷及び後負荷に及ぼす影響の組合せのうち、正しいのはどれか。2つ 選べ。 主な作用点と作用 主な細胞内の反応 前負荷 後負荷
正解と解説
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正解 2, 5
軽減 軽減チド(ANP)受容体の刺激 濃度上昇アデニル酸シクラーゼの活 サイクリックAMP(cAMP) / cGMP 濃度上昇 軽減 軽減ゼの活性化9
心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体を刺激する薬物は、細胞内のグアニル酸シクラーゼ活性を高めてcGMP濃度を上昇させ、血管拡張作用により前負荷・後負荷をともに軽減するため、これに該当する選択肢2は正しい。可溶性グアニル酸シクラーゼを直接活性化する薬物も同様にcGMP濃度を上昇させ血管拡張を介して前負荷・後負荷をともに軽減するため選択肢5も正しい。Na+,K+-ATPase阻害薬(ジギタリス製剤)は心筋細胞内Ca2+濃度の上昇を介して心収縮力を高めるものでcGMPやcAMPの上昇を介するものではなく、ホスホジエステラーゼIII阻害薬はcAMP濃度を上昇させて強心・血管拡張作用を示すなど、それぞれ細胞内情報伝達と前負荷・後負荷への影響の組合せが誤っているため、選択肢1・3・4は誤りである。