一般問題
医師国家試験 第109回 問483
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9歳の男児。遺伝子診断を希望した両親に連れられて来院した。3歳ころに歩容 異常と床からの立ち上り困難とに気付かれ筋ジストロフィーと診断された。歩行障 害は次第に進行し、かろうじて支え立ちができる程度となった。両親は新聞報道で 筋ジストロフィーの遺伝子治療の臨床試験が始まることを知り、事前に必要な検査 を希望している。頭部の筋は正常で舌は大きい。四肢体幹筋は萎縮しており、徒手 筋力テストで下肢近位筋が2、遠位筋が4である。腱反射は消失している。白血球 からDNAを抽出し、ジストロフィン遺伝子の複数のエクソンを同時にPCR法で 増幅してアガロースゲル電気泳動した。結果の一部(別冊No.22)を別に示す。矢印 で所見を示す。 診断はどれか。

正解と解説
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正解 c
Duchenne型筋ジストロフィー
幼児期からの歩容異常と登攀性起立、腓腹筋の仮性肥大を伴う進行性の筋力低下、そしてマルチプレックスPCRで複数エクソンの増幅産物が欠失している所見からDuchenne型筋ジストロフィーと診断されます。X連鎖劣性遺伝でジストロフィン遺伝子の欠失により蛋白がほぼ完全に失われるのが特徴です。エクソンスキップなどの遺伝子治療では欠失部位の同定が前提となります。