医師国家試験 第110回 問193
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68歳の男性。労作時の前胸部圧迫感を主訴に来院した。半年前から早足で歩く ときなどに前胸部圧迫感を自覚していた。症状は咽頭部から顎にかけての詰まる感 じを伴うが、安静により3分程度で良くなるので医療機関は受診していなかった。 3週前から軽労作でも症状が生じるようになり、生活が制限されるようになってき た。今朝8時には、朝食後に症状が出現し10分程度続いた。同時に一過性の眼前 暗黒感も生じたため受診した。意識は清明。身長168cm、体重68kg。体温36.2 °C。脈拍76/分、整。血圧150/88mmHg。呼吸数16/分。SpO 98%(room air)。 胸部の聴診でII音の奇異性分裂、III音およびIV音を認め、胸骨右縁第2肋間を最強 点とするIV/VIの収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部に 異常を認めない。血液所見:赤血球443万、Hb14.4g/dL、Ht41%、白血球 4,800、血小板14万。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dL、アルブミン3.8g/dL、 総 ビ リ ル ビ ン1.2mg/dL、AST56IU/L、ALT48IU/L、LD222IU/L (基 準 176〜353)、ALP356IU/L(基準115〜359)、γ-GTP50IU/L(基準8〜50)、アミラ ーゼ118IU/L(基準37〜160)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL。 Na138mEq/L、K4.2mEq/L、Cl102mEq/L。CRP0.3mg/dL。胸部エックス線 写真で左第1弓の軽度の突出を認める。心電図は心拍数78/分の洞調律で左室高電 位の所見を認める。呼吸機能検査で異常を認めない。 次に行うべき検査はどれか。
正解と解説
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心エコー
労作時の胸部圧迫感に一過性の眼前暗黒感を伴い、胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音、II音の奇異性分裂、心電図の左室高電位を認めることから大動脈弁狭窄症が疑われます。狭心症状と失神は予後不良の症状であり、まず非侵襲的な心エコーで弁口面積や圧較差、左室機能を評価します。運動負荷試験は症候性の大動脈弁狭窄症では危険であり避けます。